部品の名称
お墓の構成(3大要素)
①大分類(和型・洋型・外柵)
お墓の型には大きく分けて和型と洋型があります。昔からなじみ深い縦型の石を積み重ねた「和型」と、自由に形を設計できる横型の「洋型」があります。またその形状に合わせた外柵を決めていきます。
右図は和型・洋型の一例です。駿東石材の展示場には、さまざまな型のお墓を展示しています。展示場にはないオリジナルデザインのお墓に関しましても、お気軽にご相談ください。
カロート(納骨室)
お墓には、カロートと呼ぶ場所があります。普段は中を見ることはほとんどありませんが、ご遺骨を納める大変重要な部分です。施工方法としては、コンクリート造りもありますが、駿東石材では、大切な墓石を乗せるため御影石で造ります。
カロートには、地下カロートと丘カロートがあり、構造が一段式の場合と二段式の場合があります。
②中分類(付属品)
灯籠・物置台・地蔵尊・大花立・塔婆立・墓誌など、お客さまのご要望に添った付属品を選択します。
③小分類(石の種類)
使用する石の種類により色味が異なります。石のサンプルは、駿東石材の店内に展示しておりますので、お気軽にご覧ください。最近の傾向としては、関西では青っぽい石、関東では白系・グレー系・黒系統の石が好まれています。
石の産地
お墓は何代にもわたって子孫に受け継がれていくものです。したがって硬度が高く、
風化しにくい石を選ぶことが大切です。
風化作用に強く、磨くと光沢が出る素材として知られているのは、花崗岩(カコウガン)、
安山岩(アンザンガン)、閃緑岩(センリョクガン)、斑糲岩(ハンレイガン)などです。
よく御影石(ミカゲイシ)という名前を耳にしますが、御影石とは花崗岩の総称です。
六甲山嶺の神戸市御影付近が産地として有名だったのでそう呼ばれるようになりました。
御影石は墓石として最も人気があり、国内産地としては
茨城県(稲田石)、愛媛県(大島石)、神奈川県(小松石)、
愛知県(三州みかげ)、香川県(庵治石)、
岡山県(北木石)などが有名です。
現在では多くを外国から輸入しています。
中国、イタリア、アメリカ、インド、アフリカ、
スウェーデンといった国々からさまざまな石が
輸入されています。
ちなみに最近の傾向として関西では青っぽいもの、
関東では白系、グレー系や黒系統の色が好まれています。
文字彫刻
一般的な墓石に使われる書体は「楷書体」・「行書体」・「隷書体」・「草書体」などが代表的ですが、わかりやすいということで、楷書体が多くの方に好まれています。また、自筆のものや書家に依頼したものでも刻むことができます。
刻む文字について
一般的なのは「○○家之墓」など、家名を刻むお墓です。その他に、「南無阿弥陀仏」や「南妙法蓮華経」といったお題目を入れる墓石も見られます。
- ○○家之墓
- ○○家先祖代々之墓
- ○○家累代之墓
- ○○家
最近は洋型の墓石を購入されるお客さまが増えてきましたが、”之墓”を省いた「○○家」という表示が多く見られます。また、この世で生きた記念となる言葉・詩・俳句・辞世の句などを刻む人もいます。
お寺や霊園、宗派によって、刻む内容がある程度決まっている場合がありますので、あらかじめ確認が必要です。
付属品・装飾品
- 墓誌
- 大花立
- 塔婆立て
- お地蔵さま
- つくばい
- 灯籠
- 物置台
- 玉砂利
- 線香立て
- 自然石樹脂舗装材
- 立体彫刻
墓誌
故人の戒名や没年月日、俗名、年齢、生前の経歴などを刻むものです。
香箱加工、水垂れ加工といった加工方法によっても雰囲気が変わります。
花立て・線香立て
お墓には欠かせないものです。花筒はステンレス製の円筒が長持ちするようです。香炉にはお線香を立ててお供えする「立置型」、寝かせてお供えする「くりぬき型」があります。
塔婆立て
塔婆を建てるために必要です。宗派によっては使用しない場合もあります。
お地蔵さま
生後まもなくこの世を去った子供などの供養のために建立されてます。形としては線彫り、半身彫り、全身彫りの3種類があります。
つくばい
いわゆる手水鉢(チョウズバチ)です。本来はお墓参りの前に手を洗い清めるものでしたが、最近は装飾品として置かれることが多いようです。
加工
国内・国外の採石場から採石され石材は、加工工場に運ばれ墓石に加工されます。その間に墓地では基礎工事をします。
一般的には、加工開始から墓石の設置が終わるまで、早くても30日~45日くらいかかります。
採石場で切り出された石材は加工工場に運ばれ、加工工場で、石碑用・外柵用等の用途別に切削されます。
切削された後は、ダイヤモンドの砥石で、丹念に磨かれます。
熟練した職人により、手加工により依頼された形状に仕上げます。
お客さまの依頼にしたがってサンドブラスト機を使って文字を彫ります。
和型墓石の加工には…
右の写真のように、段をつける「亀腹加工」、勾配をつける「水垂れ加工」、他になめらかな曲線をつける「切出亀腹加工」など、さまざまな加工方法があります。また、加工に手の込んだ高級型もあります。
駿東石材では、お客さまのご希望に合わせた加工方法で墓石や付属品の加工を行います。ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。